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2015年11月19日木曜日

MPC-BEでビデオプレゼンテーションする。(追記)

世の中には、様々なメディアプレイヤが有るが、今回はMPC-BEについて取り上げる。

















MPC-BEは、Media Player Classic Black Editionの略で、もともとはMedia Player Classic Home Cinemaから派生したものである。MPC-HCから喧嘩別れした開発者たちがMPC-HCをベースに好きなように作ったソフトだ。

今回は、MPC-BEをビデオプレゼンテーションに使用できるようにする環境構築に関して記述する。
参考文献:【プレゼン】MPC-HCでビデオプレゼン

1.MPC-BEの事前設定


MPC-BEを立ち上げ、メニューバーの「表示」 → 「オプション」を開き、以下の項目を設定する。
(1) 「プレイヤー」 → 「その他」 → 「OSDを表示する」をOFF
(2) 「プレイヤー」 → 「関連付け」 → 「変更」 → 「Playlist」をON
(3) 「プレイヤー」 → 「ロゴ」 → 「内部」 → 「→」をクリックしてロゴが非表示の状態にする。
(4) 「再生」 → 「再生」 → 「再生0回」(ファイル選択後、自動再生しないようになる)
(5) 「映像」 → 「フルスクリーン」 → 「フルスクリーンでファイルを開く」をON
(6) 「映像」 → 「フルスクリーン」 → 「再生終了時にフルスクリーンを解除」をOFF
(7) 「映像」 → 「フルスクリーン」 → 「フルスクリーン時にコントロールを表示」をOFF

(8) 以上の設定が完了したら、右下の「適応」 → 「OK」で閉じる。


(1) OSDを非表示にすることで、画面上での操作状況が非表示になり見栄えがよくなる。
(2) Playlistを関連付けすることで、後記するプレイリストを一発で呼び出すことが出来る。
(3) ロゴを非表示にすることで、待機状態でブラックスクリーンを表示させることが出来る。
(4) 再生を0回にすることで、勝手にファイルが再生されない為、操者が任意のタイミングでファイルを再生することが出来、状況をコントロールしやすくなる。

(5) ファイルを開いた時点で自動でフルスクリーン表示になり、手間削減される。
(6) ファイルが終了しても、フルスクリーンモードが解除されないため、見栄えがよくなる。
(7) フルスクリーン時コントロールボタンが非表示になる為、見栄えがよくなる。

2.プレイリストの作成と、リストのウィンドウの分離

注意:事前に再生するファイルを任意の場所に保存し移動させない。
(この時、ルート上及び、ファイル名に日本語が含まれないようにする事が望まれるが、日本語が含まれていても動作した。)

(1) MPC-BEを立ち上げ、「表示」 → 「プレイリスト」(Ctrl + 7)
(2) 表示されたプレイリストの中に、使用するファイル(動画や画像ファイル)をドラック&ドロップ。
(3) ファイルの順番を確認し、順番にドラッグして並べなおす。
(4) プレイリストで右クリックをし、「名前を付けて保存」 → 任意の場所に分かりやすい名前で保存する。
(5) プレイリストの保存が出来たら、プレイリストを右クリック → 「クリア」をする。
(6) あらかじめプレイリストを分離しておくと、拡張ディスプレイを使用した際に、再生中のファイルを目視できて捗る。
(プレイリストの左上の×ボタンの下辺りをマウスで外側にドラッグすると分離させることが出来ます。)

3.拡張ディスプレイの設定と再生画面の指定

Windows7でデスクトップで右クリックしますと、画面の解像度という項目があります。
そこからいろいろやりましょう。
いろいろやったら次です。

(1) プレイリストを開き[Ctrl+7],再生ファイルの順番を確認する。
(2) 待機画面(黒画面)が表示された状態であることを確認する。
(3) [スペースキー]で再生開始
(4) 再生が終わると,黒画面で一時停止状態となる。
(5) 次の再生に備えるため,[PageDown]キーを押し,プレイリスト上でファイル名が赤字になるのを確認する。
(6) 以降,(3)~(5)を繰り返し,マウスを使わずに玄人ぽくしましょう。

※使用する主なショートカットキー
・再生/一時停止(スペースキー)
・次のファイル(PageDown),前のファイル(PageUp)
・プレイリストの表示/非表示(Ctrl+7)

※その他のショートキーは,[表示]→[オプション]→[プレーヤー]→[キーバインド]で確認してください。


(おまけ) 拡張ディスプレイをメインディスプレイでプレビューする

プロジェクターのシャッター機能などを使っていると,どんな映像がPCから送られているか確認することができません。そこで,手元のPCのメインディスプレイで小さく確認できると便利です。私のおすすめするフリーソフトは「MoniMoni」です

 メインディスプレイには,この「MoniMoni」とMPC-HCの「再生リスト」だけ表示させておけば安心してプレゼンに集中できますね。





(追記)
VLCの方が此方よりも操作性が良い。

VLC Playerは、動画の表示領域と、コントローラー部分を分離できる為、MPC-BEよりも視覚的操作性に優れている。
また、VLCは制限があるが画像も表示させることができる点が良いと思った。
制限とは、画面サイズを超越したサイズでは表示されないという点だった。
一眼から取りっぱなしの画像を表示しようとしたら、表示されなかった。
1920 x 1080にリサイズしたら表示された。


1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

MPC-BE のプレイリスト分離、いいですね。便利な説明記事、ありがとうございます。
たしかにプレイバック・コントローラも分離できると、さらに良さそうです。フルスクリーンでサブモニタに表示するとき、メインモニタのタスクバーで再生や一時停止は操作できても、シークバーが無いのはちょっとツラいです。

ちなみに画像も MPC-BE のプレイリストに入れられますよ。
プレイリストで determine duration when adding (追加するとき再生時間を計算) をオンにしておかないと遅いとか、大きなサイズだとそれでも遅いとか、jpeg は使えても png はダメとかいう問題はありますが、逆に小さいサイズの画像をフルスクリーンにしても、いい感じに拡大できて助かります。